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      建築環境

    サステナビリティレポートの第三者保証 :山口重工業株式会社

    人的資本の見える化で企業の信頼と成長を拓く

    “コストセンターと見なされがちな人事部門も、人的資本経営を通じて企業価値を高める存在になり得ます” 

    山口重工業株式会社 代表取締役 山口 豊和氏
    2人

    建設業界で初のISO 30414保証を取得した山口重工業の挑戦

    山口重工業株式会社は、創業から75年以上にわたり鉄骨ファブリケータとして、高い技術力で高品質な鉄骨を製造し、さまざまな建築物を支えてきました。
    2023年11月には、建設業界で初めてAA1000AS v3に基づくISO 30414 人的資本情報開示の保証を取得。その背景や保証取得によってもたらされた組織力強化について伺いました。

    人材不足・育成などの課題に直面

    山口重工業では、2030年に向けた中期経営計画において、上場も視野に入れた売上100億円企業への成長を掲げ、経営戦略や組織体制の見直しを進めてきました。なかでも、労働人口の減少や高齢化に伴う建築業界の人材不足は、同社にとっても深刻な課題です。近年、企業価値において人的資本の重要性が高まる中、「人の成長」を会社の価値そのものと捉え、人事戦略を重要課題として位置づけています。

    また、創業以来、フラットな組織体制を維持し、風通しの良い文化を持つ一方で、教育や研修の不足、マネジメント層の育成が課題となっていました。加えて、人事評価に関しても一定の基準がなく、主観的な判断に依存する部分がありました。

    課題解決に向けた取り組み

    こうした状況の中、代表の山口氏がISO 30414を知り、「本規格を人的資本を評価する客観的なガイドラインとして活用することで、組織の強化に加え、当社の姿勢を社内外に発信していく上で極めて有効な手段になる」と考え、保証取得に向けた取り組みがスタートしました。

    景色

    BSIジャパンに依頼した背景

    ISO 30414は先進的な国際規格であり、日本ではまだ取り組む企業が少ない状況です。山口氏は「欧州系の審査会社であれば事例が蓄積されているだろう」と考え、歴史と実績に裏付けられた信頼性を評価し、迷うことなくBSIジャパンに相談しました。

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