RoHS指令 (2011/65/EU)

RoHSRestriction of the use of certain Hazardous Substances)とは人の健康の保護ならびに電気・電子機器廃棄物の環境に優しい回収及び廃棄に寄与することを目的として制定されたEU指令です。

2006年7月1日に施行されたRoHS指令:2002/95/EC は2013年1月2日で失効し、現在は改正RoHS指令:2011/65/EU の要求事項を遵守したうえで、当該装置にCEマーキングの貼付が義務付けられています。

RoHS指令では電気・電子機器への使用を制限している物質として6物質が定められており、さらに2015年6月4日に発行されたEU官報:2015/863 にて4物質が追加され、2011/65/EU の AnnexⅡ が置き換えられ全10物質の含有の閾値(最大許容濃度)が定められました。

現在は6物質の規制のみですが、追加の4物質を含めた全10物質の規制は2019年7月22日以降にEU市場に上市する機器に対して対象となります。また2019年7月22日以降は適用除外製品を除く全てのカテゴリーの電気・電子機器が RoHS指令の対象となります。

ここで RoHS指令における「電気・電子機器」の定義は

  • AC1000V 及び DC1500V を超えない電圧範囲で使用される機器
  • 正しく動作するために電流または電磁場に依存する機器、もしくは電磁場を発生、伝導、測定するための機器

となっており、電力供給によって動作するいわゆる一般的な「機械装置」も RoHS指令の対象となっていることに注意が必要です。

BSIではお客様の製品を最短ルートで RoHS指令へ適合させる様々なサービスを提供しています。RoHS指令の整合規格である EN 50581 への対応、規格の解釈に関するお打合せも随時実施しております。

これから欧州市場へ製品の輸出を検討されているお客様、2019年までに RoHS指令への適合を予定されているお客様は、BSIへお気軽にご相談ください。