BSIグループジャパン(英国規格協会)、ISO 20121を株式会社コングレに認証

BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下「BSIジャパン」)は、株式会社コングレ(所在地:東京都中央区日本橋、代表取締役社長:武内 紀子 、以下「コングレ」)に対し、ISO 20121(イベントサステナビリティ・マネジメントシステム)を認証しました(認証登録日:2023年1月16日)。

2023年1月24日に行われた認証授与式において
写真左から、BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原 将樹
株式会社コングレ 代表取締役社長 武内 紀子様

ISO 20121(イベントサステナビリティ・マネジメントシステム)について

ISO 20121は、イベント運営における環境影響の管理に加えて、その経済的、社会的影響についても管理することで、イベント産業の持続可能性をサポートするためのマネジメントシステムです。
ISO 20121は、BSIが開発に関わったBS 8901に基づき策定が進められました。BS 8901は、2012年に開催されたロンドンオリンピックを開催する上で、環境・社会・経済のバランスが取れた大会として運営するために2007年に策定された規格です。
2012年に開催されたロンドンオリンピック・パラリンピックは、スクラップ&ビルドではない「持続可能性(サステナビリティ)」を目指す大会として運営され、史上最も環境に優しい大会として高い評価を得ました。
その大会を支えたのが、持続可能なイベント運営のためのマネジメントシステム規格であるISO 20121です。

ISO 20121(イベントサステナビリティ・マネジメントシステム)の詳細はこちら
https://www.bsigroup.com/ja-JP/ISO20121/

 

コングレは、1990年の創立以来、MICE(企業のミーティング・セミナー、国際会議・学会、展示会・イベントなど)と総称されるコミュニケーションの「場」の創造に携わっています。
2012年のIMF・世界銀行年次総会、2016年の伊勢志摩サミットなどを成功に導き、「国際会議のコングレ」として社会課題の解決に関わってきました。また、日本医学会総会をはじめ学会の運営も多数担当し、学術の発展を支援しています。

2009年に国内のイベント運営企業としては数少ないISO 14001(環境マネジメントシステム)認証を取得しており、さらに環境のみならず社会、サステナビリティに配慮したイベント運営を行うため、この度ISO 20121の認証を取得されました。これにより、コングレは日本で初めて両認証を取得した企業となりました(BSIグループジャパン調べ)。

■株式会社コングレのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000044331.html

今回、ISO 14001とISO 20121 の統合審査によって認証を取得されたコングレ社に、ISO 20121の運用方法や工夫等についてお答えいただきました。

 

■株式会社コングレのコメント

― 認証取得の目的

当社は2009年にISO 14001(環境マネジメントシステム)認証を取得し、コンベンションの企画・運営において、PCO(Professional Congress Organizer)として、主催者へさまざまな環境配慮提案を行ってきました。
昨今は社内に全社横断の「SDGsプロジェクトチーム」を設置し、サステナビリティの4つの重要課題(マテリアリティ)を特定。その中の1つ「MICEの場の創造を通じた社会課題解決の支援」をより強く推進していくために、このたび ISO 20121認証を取得しました。

 

― 構築による成果、工夫、苦労した点

サステナブルなMICEの企画および運営を目指すため、ISO 20121において環境や経済、社会への影響などを管理することにし、従来のISO 14001と統合した運用を目指しました。
これまでISO 14001の運用で培ってきたノウハウや、イベント運営の際に取り組んでいた環境対策やPCOとしての主催者への提案、SDGsプロジェクトチームで作成していたSDGsガイドラインをそのまま活かすことができました。

 

― 今後の活用について

ISO 20121、ISO 14001の統合システムの構築により、当社の主力事業であるコンベンション、展示会・イベントの企画・運営において、社員のサステナビリティへの取り組み姿勢をさらに高めることができたと感じています。
コングレは今回の認証取得を契機として、今後もより一層、サステナブルなMICEの推進とそれを通じた社会課題の解決に貢献してまいります。

 

株式会社コングレについて

1990年の創立以来、「MICEビジネスのイノベーションカンパニー」として、一貫してコミュニケーションに関わり、人と人とのつながり、相互理解が進む社会を目指して仕事に取り組んでいます。
コンベンション事業では、2012年のIMF・世界銀行年次総会、2016年の伊勢志摩サミットなどを成功に導き、「国際会議のコングレ」として社会課題の解決に関わってきました。日本医学会総会をはじめ学会の運営も多数担当し、学術の発展を支援しています。
施設運営事業では、コングレブランドのMICE施設をはじめ、美術館、コンサートホール、科学館、水族館、展望台などの文化施設・観光施設を合わせて約90の施設を運営。全国でまちづくりに参画し、地域活性化に取り組んでいます。
展示会・イベント事業では、スポーツビジネスやドローンなど、時代の要請に応じた最先端のテーマを取り上げ、関係者とともに産業の振興に注力。さらに、コロナ禍を契機にMICEイノベーション研究会を立ち上げ、異業種との交流を通じ、DX、AI、ロボットなどを取り入れて事業を進化させています。

URL:https://www.congre.com/