BSIグループジャパン(英国規格協会)、株式会社ダイスネクストにISO 19650に基づいたBIM BSI Kitemark(カイトマーク)を認証

BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下「BSIジャパン」)は、株式会社ダイスネクスト(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:植草 敏雄、以下「ダイスネクスト」)に対し、ISO 19650-1(※1)およびISO 19650-2(※1)に基づく「BIM BSI Kitemark(カイトマーク)」を認証しました。

写真左より、株式会社ダイスネクスト 代表取締役社長 植草 敏雄様、BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原 将樹

昨今、建設業界におけるデジタル化が急速に進んでいます。プロジェクトの開始から建設物の廃棄までのプロセスを、ビッグデータやIoT、クラウド、AI、BIM(ビルディング情報モデリング)などを駆使して、効率的に管理する手法が取り入れられ始めています。
BIMは、デジタルモデリングを使用して、初期設計から建設、保守、最終的に廃棄に至るまで、建設資産のライフサイクル全体にわたる情報管理の仕組みです。3次元モデルを含む共通データ環境において、エンジニアや所有者、建築家、請負業者間とのコラボレーションを可能にし、効率的な情報共有ができます。ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。
BIMレベル2(※2)と同様の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本ISOの前身となるPAS 1192規格と密接に連携しています。本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示すことになります。

BSIジャパンでは、BSI Kitemark認証および検証サービスの提供によって、お客様のBIM成熟度を証明するサービスを展開しています。今回のダイスネクストによるBIM BSI Kitemarkの認証は、特定プロジェクトにおけるコンポーネントファミリ作成業務に関し、能力容量評価、TIDPなどの作成、CDEの整備、社内チェックプロセスの整備などを通じて、ISO 19650に準拠した活動であることを証明したものとなります。今後ISO 19650を普及・推進するためには、情報マネジメントサイクルの中で、発注組織・元請受託組織・受託組織のそれぞれの役目を理解し、果たすべき役割がますます重要になってきております。

ISO 19650に関する詳細はBSIジャパンのwebサイトをご覧ください。
https://www.bsigroup.com/ja-JP/Building-Information-Modelling-BIM-ISO19650/

 

- 注記 -

※1:ISO 19650は、BIMを含む、建築および土木工事に関する情報の統合およびデジタル化

   ISO 19650-1:2018 は、BIMを使用した情報マネジメント:概念および原則

   ISO 19650-2:2018 は、BIMを使用した情報マネジメント:資産のデリバリーフェーズ

   ISO 19650-3:2020 は、BIMを使用した情報マネジメント:資産の運用フェーズ

   ISO 19650-5:2020 は、BIMを使用した情報マネジメント:情報マネジメントへのセキュリティを意識したアプローチ

※2:英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプライヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。

 

■BSIジャパン 代表取締役社長 漆原 将樹のコメント

BIMの積極的な推進に向けて、常に新しくまた多面的なビジネスを展開されているダイスネクスト様。BIMだけでなく、AIやカーボンニュートラルといった社会的課題にも産官学の中心となり活躍されています。
今回のBIM認証は、大和ハウスグループ様として3社目となりますが、デジタル分野の人財育成や新しい技術開発において、更に弾みの付くものと期待しており、認証機関として携わることができたことを誠に光栄に思います。