審査員として働く(自動車・航空機セクター)

「会社全体のしくみを変えることで、製品全体の品質を変えていくというアプローチをとることにより、航空産業全体の質をあげていく」

審査員イメージ写真

入社動機を教えてください。

以前は、航空関連会社で、主にエンジニアの仕事に従事していました。業務の中で、当時の最新鋭機の多数の初期不具合の対応に追われ、また運航停止まで経験しました。日々、航空機メーカーやTier1メーカーと品質をあげるために対応をしていましたが、もぐら叩きのように新たな不具合が出てくるため、品質って何だろう、と率直に疑問を持つようになりました。また、飛行機の品質をあげるには、一つ一つの部品の質をあげていくしかないのでは、という議論が社内で繰り広げられるのを目の当たりにし、ではどうすれば品質をあげることができるのだろうと疑問を持つようになりました。発生した問題に対しては個別の対応しかできませんが、会社全体のしくみを変えることによって、その会社が製造する製品全体の品質を変えていくという違うアプローチをとることにより、航空産業全体の質をあげていくことができるのでは、と模索する中で、審査員の道があることを知り、縁あってBSIに入社しました。BSIに入社する前は、ISOとは無縁でしたが、現場で扱っていた部品を通してBS規格のことは知っていましたので、BSIはBS規格をつくっている会社だった、ということが自分の中でリンクした時、新鮮に感じたことを今でも覚えています。

仕事内容について教えてください。

審査員イメージ

自動車・航空機セクター部の所属審査員として、AS 9100/9110/9120(航空宇宙)IATF 16949(自動車)ISO 9001(品質)の審査を担当しています。
審査の他にも、自動車・航空機セクターに関連する研修コースの開発にも携わっています。今後、関連セミナーの講師も担当する予定です。
加えて、展示会やエアショーが開催される際は、担当営業と一緒に赴き、弊社が提供しているサービスや審査に関するプロモーション活動を行っています。

BSIの魅力は?

一番の魅力として、BSIはグローバルな認証機関ということがあります。日本ではどうしても日本の常識に捉われてしまいがちですが、AS 9100やIATF 16949といった規格は欧米メーカーが中心となって設立された業界団体が作成しています。そのため、審査はグローバル基準が求められ、BSIはこれらのメーカー・団体と良好な関係を構築していることから最新の情報が常にUKより発信され、業界の最新の考えを知ることが出来ます。

他の魅力としては、審査員は審査以外は基本的に在宅勤務のため、毎日オフィスに出社する訳ではありませんが、オフィス自体とても綺麗で、美味しいコーヒーが飲めるコーヒーサーバ―が設置されていたり、気分転換ができるスペースがあったり、と、オフィスの設備環境が充実している点があげられます。 また、審査がない時は審査準備などの作業を在宅で行うことができ、時間を有効的に使うことができます。 仕事上、全国各地のお客様先を訪問しますが、審査の傍ら、時々ご当地グルメを楽しんだり、ほんの少しですが旅行気分を味わえるのも、審査員という仕事の魅力だと思います。 所属する部署は比較的少人数の部隊ですが、その分、部内コミュケーションもとりやすく、何かあったら相談できる・相談しやすい雰囲気であること、また、自分が何かやってみたいことがある、という場合、機会を与えてもらえることが多い、という点も魅力に感じるところです。

入社してよかったこと

審査では色々な会社様を訪問しますが、審査を通じてより広い世界・より多くの会社様を知ることができます。 自分の幅を広げ、興味を深めることにもつながりますので、とてもよかったと思っています。 また、航空関連会社の出身ですが、AS 9100(航空宇宙)だけでなく、IATF 16949(自動車)の審査員資格も取得する機会を得たことで、より多くの審査活動に従事できるようになりました。日本におけるASやIATFの活動を広げていけるような仕事に携わることができ、大変やりがいを感じています。

入社して苦労したこと

入社後、ISO 9001のトレーニングから始めましたが、ISO 9001の審査員(リーダー)資格をとるまでは苦労しました。 もともとISOとは無縁の世界にいましたので、最初は、審査員コースを受けても内容がよく理解できない状況でした。 ただ、規格の中身を勉強していくと、実は、それまで自分がやってきた仕事の一つ一つが網羅されていたことがわかり、『自分がやってきた仕事はこういうことだったのか』と、理解することができました。また、ISO 9001のトレーニングを受けながら、AS 9100の審査員コースも同時並行で受講しましたので、少々混乱してしまう時もありましたが、挑戦し結果を残せたことは、自分にとって良い経験となったと思います。

応募される方へのメッセ―ジ

審査員経験がなくとも、ISOに関する深い知識はなくとも、入社後の自分の頑張り次第で道は開けると思います。 入社後のトレーニングを通じて、自分の弱点やできていない部分を素直に受け止め、次につなげていく前向き且つ謙虚な姿勢と向上心は審査員には不可欠です。 新しい環境・場所、チャレンジを楽しめる方、柔軟性とやる気を持った方、お待ちしております。

審査員イメージ

(インタビュー回答者:自動車・航空機セクター部 プロダクトマネージャー 2017年入社)

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