ISO 50001:2018発行に関して
ISO 50001:2018が2018年8月21日に発行されました。
既にISO 50001を認証取得している組織様は、改定版へ3年間の移行期間が設けられます。
新しいISO 50001:2018の主要な変更点とメリットは、以下の通りです。
• リーダーシップの責任の強化を重視
• エネルギーパフォーマンスに関連する重要な概念の明確化
• ISO 14001およびその他のISOマネジメントシステム規格との互換性
• データ収集と正規化に関するセクションの改善
• 附属書SL (ハイレベルストラクチャー)に沿った内容
特に下記の点が重要な変更点として挙げられます。
・附属書SL(ハイレベルストラクチャー)
ISO 50001:2018は、他のISOマネジメントシステム同様、附属書SL(ハイレベルストラクチャー)に基づいて作成されています。 これにより、一貫性を保ちながら、他のISOマネジメントシステムとの統合が可能になります。 またエネルギーマネジメントシステムを経営戦略に組み込むことができます。
・リーダーシップとコミットメント
リーダーシップとコミットメントを実証し、エネルギーマネジメントシステムの計画、実施、継続的改善に従事する従業員との協議と参加を確実にします。トップマネジメントは、効果的なエネルギーマネジメントシステムの重要性がすべての関係者によって伝達し、理解され、エネルギーマネジメントシステムが意図された成果を確実に達成する責任を負います。
・リスクと機会
より幅広いリスクと機会が特定されるアプローチを採用しています。 このアプローチにより、エネルギーマネジメントシステム向上に貢献できる機会の特定が可能になります。組織は、リスクをより効果的に識別することで、効果的なマネジメントを組織にもたらし、レジリエンスのある組織へと変革します。
BSIでは引き続き、皆様に最新の情報をお伝えし、ISO 50001改定版への移行をサポートさせていただきます。