ISO 14001 最新改定情報
2015年9月15日、世界初の環境マネジメント規格であるISO 14001の国際規格(IS)が発行されました。このISO 14001:2015発行後、36ヶ月以内(2018年9月14日まで)に移行を完了(認証書を発行)する必要があります。

すでにISO 14001の認証取得をされている組織様、及びこれからISO 14001の認証取得を検討されている組織様のために、BSIジャパンでは、ISO 14001改定及び移行に関する情報をさまざまな方法でご提供してまいります。
ISO 14001 改定について
世界初の国際環境基準である環境マネジメントシステムは、1999年にBS 7750として初めて発行されて以来、数多くの組織における環境、サステナビリティ、そしてパフォーマンスの向上をする手助けとなってきました。
ISO 14001の改定は、今日のマーケット状況における妥当性を組織に提供します。また、規格の改定は、環境課題の変化に対応するだけでなく、将来を確かなものにするためのものです。企業、組織、そして社会は、未来の世代の資源を損なうことなく成長する責任があります。ISO 14001は、本来環境に配慮して作成されており、それはISO 14001:2015版においてもプライオリティであることに変わりありません。
情報をさまざまな方法でご提供してまいります。
新規格のメリット
- 事業の中核にある環境及び継続的な改善をもたらします
改定された規格においては、環境マネジメントが完全に組織の事業戦略に統合され、組織の事業戦略に沿っていることを確実にします。
- リーダーシップ
マネジメントシステム上において、リーダシップによるより多くの関与が、組織全体の目標や目的に対して動機づけを確実にします。
- 改善された環境パフォーマンス
組織は、環境を保護し、環境パフォーマンスを改善するためのステップを踏む必要があります。適切な環境マネジメントは規制違反による罰金のリスクを軽減させ、コスト削減の機会を特定することができます。
- 統合アプローチ
新たなISOマネジメントシステム規格のすべてに適用を行うAnnex SLの導入によって、複数のマネジメントシステムの統合や実装がより容易になります。
新たなISO 14001の構造
ISO 14001:2015は、Annex SL(附属書SL)に基づいて作成されています。新たなハイレベルストラクチャー(HLS)は、すべてのマネジメントシステム規格に対して共通のフレームワークをもたらします。これは、一貫性を維持し、異なったマネジメントシステム規格の整合性を取り、ハイレベルストラクチャーにマッチしたサブ箇条を作成する際の手助けとなり、すべての規格間で共通の用語を使用し、共通の理解を促進するのに役立ちます。
主な変更点は以下のとおりです。
- リーダーシップの強調
- リスクマネジメントへのフォーカス
- 目標の測定と変更に関する強調
- コミュニケーション及び認識
- 少なくなった要求事項
新たな規格をあるべき場所に取り入れることにより、組織は、品質マネジメントシステムを自社のコアビジネスに組み込み、ビジネスにおいてより多くの利益を得ることがより容易になると気づいていただけることでしょう。
新規格への早期移行を推奨しています
BSIジャパンでは、改定版への早期移行を推奨しております。
改定版への早期移行によって得られる下記の3点によって、組織運営を効率化に繋げることができます。
ISO 14001 規格改定支援サービス
BSIジャパンの「規格改定支援サービス」は、ISO 14001:2015への移行を控えているお客様向けのサービスです。
本サービスは、下記3つのサービスをお選びいただけます。
- 文書レビューサービス
- 規格改定対応マルチトレーニング
- 規格改定フルパッケージサービス
ISO 14001 規格改定支援サービスについてはこちら