AS/EN 9110は、主に修理・点検・整備会社向けの品質マネジメントシステム規格になり、航空宇宙産業関連のメンテナンス作業を担当している組織が主な対象です。
航空宇宙防衛産業では、MRO(Maintenance, Repair, Overhaul)分野において要求されていることと、OEMで要求されていることは異なっており、製品を長期間かつ安全に利用するためには、適切なメンテナンスが提供できる要件が必要だと議論されていました。
こういった需要に対応するため、IAQG(International Aerospace Quality Group)は、修理・メンテナンス計画の管理、コンフィギュレーションマネジメント、また航空宇宙防衛産業でMROタスクを実行するために必要なスキルと資格に重点を置いた、AS/EN 9110を策定しました。
AS/EN 9110は、アメリカ連邦航空局のFAR(連邦航空規制)で特定されている多くのMRO(Maintenance, Repair, Overhaul)要件に対応しており、要件対応状況によって格付け、ライセンス、アメリカ連邦航空局承認などにも対応できるように策定されています。
航空宇宙防衛産業という“特定分野”におけるメンテナンス作業のため、一連の承認を取得し、修理マニュアル、人材、およびメンテナンス活動の検証が実施された上で、適切な承認を受ける必要があります。
AS/EN 9110の認証取得することで、貴組織の安全性と信頼性を保証し、航空宇宙防衛産業において信頼できるメンテナンス・サービスが提供できることを客観的に示すことが可能です。
経験豊富な日本人審査員
BSIではAS/EN 9110を審査できる複数の日本人審査員がおりますので、日本人による日本語での審査が可能です。またBSIでは9100シリーズの認証を世界中で1600認証以上を実施(世界2位)しているグローバル認証機関です。そのため、グローバル基準での審査、世界各拠点を単独の認証での審査も可能です。
※AS/EN 9110には、日本で認定された規格(JIS QやSJAC)がありません