BSI は組織がカーボンフットプリントの削減に役立つ検証スキームを提供します

2018年6月18日

BSIの審査を受け、低炭素プロジェクトに取り組む初の組織となったSkanska社

BSIは、インフラストラクチャの組織がプロジェクト全体で使用される炭素量の削減
に役立つ新たなverification certificationスキームを提供しました。

PAS 2080:2016 インフラストラクチャにおけるカーボンマネジメントのスキームは、イギリス財務省のインフラストラクチャカーボンレビューに続いて開発されました。

低炭素インフラ・プロジェクトの開発においてインフラコミュニティが協力することを推奨しています。このレビューにおける提言は、2050年までに最大2400万トンの炭素を削減し、英国が年間14億6000万ポンドを節約する可能性があるとされています[1]。

インフラ産業は、英国のCO2排出量の最大原因の1つであり、現在、英国の総排出量の53%を占めています。 これは、2025年の国家炭素削減目標の80%以上に増加し、2050年には再び90%に増加すると予想されています。[2]

大手建設・開発業者であるSkanska社は、BSIの「PAS 2080: 2016 Carbon management in infrastructure」に準拠したカーボンマネジメント・プロセスの検証を達成した英国初の組織となります。証明取得のため、組織はPAS 2080の全要件を網羅する厳格な現地審査を含む独立した評価を受けます。初回審査に続き、組織は毎年審査を受けることになります。

Skanska社の環境担当ディレクターであるAdam Crossleyは、次のようにコメントしています。

「カーボンマネジメントに関する当社の能力が、BSIの独自の検証を受けたことを嬉しく思います。

PAS 2080の証明取得における当社のリーダーシップは、炭素問題に取り組み、低炭素ソリューションを通じてお客様に価値を創造するという当社のコミットメントを明確に示すものです。

私たちは今、PAS 2080に準拠していることを誇りに思っています。」

BSIの英国製品認証ディレクターであるNatasha Bambridgeは、次のように述べています。

「インフラストラクチャにおける持続可能な働き方を構築することは、業界の将来にとって非常に重要です。炭素削減という共通の目標に向かって協力的に働くことで、インフラストラクチャ組織は経済的利益を得て、持続可能な業績を残す力を持つことができます。

Skanska社は、これを先導して行っていることを喜ぶべきでしょう。PAS 2080への証明は、カーボンフットプリント排出量を削減し、事業の有効性を向上させるのに役立つでしょう。」

PAS 2080の審査は、以下を対象としています。

  • 適切な炭素削減目標の設定

  • 炭素削減の実績を評価するためのベースラインの決定

  • 信頼できる炭素排出量の定量化と報告のための指標を確立する( 例:Key Performance Indicators)

  • 炭素排出量の定量化手法の選択(限度とカットオフルールの定義を含む)

  • インフラの作業段階における適切な段階での報告により、パフォーマンスの可視化を可能にする

  • カーボンマネジメントとパフォーマンスの継続的な改善

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.bsigroup.com/en-GB/our-services/product-certification/product-certification-schemes/pas-2080-carbon-management-in-infrastructure-verification/ 

 

[1] https://www.gov.uk/government/publications/infrastructure-carbon-review

[2]http://cic.org.uk/download.php?f=infrastructure-carbon-review-technical-report-25-11-13.pdf