事例紹介:
AS/EN/JIS Q 9100認証
株式会社カマタ製作所

JISQ9100 カマタ製作所様写真

左から、専務取締役 田辺 裕貴 様、営業部 部長 花木 辰文 様

 

BSIグループジャパンは、株式会社カマタ製作所(愛知県丹羽郡大口町 代表取締役社長 鎌田 基弘様)へAS/EN/JIS Q 9100(航空宇宙品質マネジメントシステム)を認証しました。

今日、飛躍的な拡大を続ける航空宇宙防衛産業においては、業界特有の多種多様な要求事項が存在します。株式会社カマタ製作所様は今回のAS/EN/JIS Q 9100認証取得を通じて、市場の複雑な変化や組織の課題に対して、より柔軟に対応できる体制を構築されました。

長年培った技術と最新設備によってお客様から絶大な信頼を得ている株式会社カマタ製作所様に、AS/EN/JIS Q 9100の認証取得きっかけとなった経緯、また今後の展望などについてお話を伺いました。


簡単に御社のご説明をお願いいたします。

弊社は昭和42年に設立致しました。現在は本社と工場の2拠点体制で、主に航空機部品、ゴム金型、特殊金型、治工具の製作を行っております。

弊社では”高品質” “高精度”を常に心がけており、経験豊富な技術者と、あらゆる素材・加工に対応した設備を整え、お客様の様々な要望に対応できる体制を整えています。特に、航空機に使われる部品や金型は1000分の1ミリ単位の精度が求められる世界です。

長年培ってきた技術と最新の設備によって常に高い”品質”と”精度”を提供することで、お客様からも高い評価を頂いております。

 

JISQ9100 カマタ製作所 田辺裕貴様写真

専務取締役 田辺 裕貴 様

 

AS/EN/JIS Q 9100の導入に至った経緯やきっかけ、目的をお聞かせ下さい。

一番の目的はAS/EN/JIS Q 9100認証を通じて、弊社の事業競争力を強化し、取引活性化に繋げることでした。

ご存知のように航空宇宙防衛産業では、何より”安全性“が最も重視される業界です。市場自体は国内外で飛躍的に伸びておりますが、”安全性”を保障できない企業はまず信頼されず、新規取引の商談の機会ですら非常に難しくなります。

AS/EN/JIS Q 9100認証があれば、最初の商談の段階から自社の体制や品質マネジメント能力がしっかりしていると認めていただけるので、そういった”安全性”や”信頼性”の面で非常に大きなメリットがあると感じました。

また、認証を通じて企業体質の強化を図りたいという狙いもありました。管理体制や人材教育を自社内だけで対応するのはどうしても限界があります。認証取得を通じて社内体制を構築することで、責任の明確化や教育体制の充実化に繋がると思い、AS/EN/JIS Q 9100認証取得を決めました。

 

構築や取り組みで工夫された点、特徴、またはご苦労された点などがございましたらお聞かせ下さい。

少し複雑な話になるのですが、一番苦労した点は社内体制の再構築です。

というのも、弊社がAS/EN/JIS Q 9100認証を導入した最初の時期はコンサルティング会社を利用して構築を進めていたのですが、AS/EN/JIS Q 9100認証に特化したコンサルティング会社ではなかったこともあり、当時は品質マネジメントシステムや関連資料が非常に複雑かつ理解が難しいものになっていました。

 

JISQ9100 カマタ製作所 花木辰文様写真

営業部 部長 花木 辰文 様

 

しばらくそのままの体制で運営を続けたのですが、関係者だけが理解している状況だったので、社内全体にAS/EN/JIS Q 9100の概念が浸透しているかが不透明な状況でした。そのような状況の中で、今後急速に変化する市場への対応も見据えて、全社・全従業員に航空宇宙品質マネジメントシステムの概念を浸透させた体制が必要だというトップの強い決断があり、社内体制を再度一から構築することを決めたという背景が弊社にはあります。

2回目の構築の時はAS/EN/JIS Q 9100認証に特化したコンサルティング会社にお願いして、弊社業務フローの洗い出し、正確かつ理解が容易な資料の作成、規格の定期勉強会等、相当な時間と労力をかけて社内体制を再構築しました。

現在の品質マネジメント体制や関連資料は弊社の業務フローに沿っており理解が容易になっていますので、時間をかけて構築した分、社内全体にAS/EN/JIS Q 9100の概念が効果的に浸透できている実感があります。

 

AS/EN JIS Q 9100を導入したことによる成果・利点は何でしょうか?

先ほどもお話ししましたが、導入のきっかけはビジネス取引の活性化でしたので、その点に関しては非常に満足しています。AS/EN/JIS Q 9100認証後は大手取引先との契約締結も達成できたこともあり、着実に実績に結び付いている実感はあります。

 

それと同時に、社内体制を飛躍的に改善できたことも非常に大きなメリットでした。

当時の社内体制は、役職や部署はあるのですが、各担当の権限が曖昧になることもあり、何か問題が起きた際に役割や責任が不明瞭のまま対応することもありました。今回の認証取得を通じて社内体制を構築したことにより、適切な部署の設立や役割の明確ができたことは非常に重要な効果だと感じております。

品質保証・製造・営業、それぞれの部署の役割が明確になり責任感が増したことで、良い雰囲気で業務が出来る体制になったと実感しています。

 

BSIに対する印象はいかがでしたでしょうか?

BSI殿は世界的なAS/EN/JIS Q 9100認証実績があり、かつ審査員の方が弊社の状況をロジカルに見た上で指摘していただいたので、こちらも納得して審査を受けることができました。

毎回同じような指摘はなく、現状を判断して、『今後市場や取引先からどういう事が求められるのか?』といった視点で指摘していただいています。

そこは弊社にとって厳しい要求でもありますが、同時に非常に参考になる点でもあります。そういった指摘を意識して対応していくことが会社として成長できることだと感じているので、そこは真摯に対応していきたいと思っています。

 

今後の展開と目標をお聞かせください。

先ほど申し上げた再構築から2年がたちましたが、それまでは資料作成や業務フローの洗い出し等、品質マネジメントシステムや社内体制を再構築することを最優先に取り組んできました。

しかし2年がたった今、今後やるべきことは多少異なってくると思っています。例えば、業務フローの再見直しです。”もう少し効率的な手順で時間をかけずに運営できないか?”、 “今後の市場のニーズを踏まえてもっと強化すべき箇所はないか?”など、改善できる点は弊社内にまだ多々あると考えています。その点はBSI殿の指摘を活かして、随時改善していきたいと考えています。

また、そういった継続的改善を促していくことで、弊社の事業競争力を高め、結果ビジネス取引の活性化に繋がると考えています。航空宇宙防衛産業の市場は今後10年間で飛躍的に伸びる業界だと言われていますが、その絶好の機会の中でAS/EN/JIS Q 9100認証という”優位性”を築くことが、事業拡大のキーファクターと考えています。

弊社は現在、東海地方中心に活動していますが、今後は関東・日本全国・世界市場へとあらゆるところに活動できる場を拡げていきたいと思います。

 

本日は誠にありがとうございました。

 


株式会社カマタ製作所様に関して

今回インタビューにご協力頂きました株式会社カマタ製作所様の詳細情報に関しては、下記のリンク先よりご参照頂けます。

URL:http://www.kamata-seisakusyo.com/