BSIジャパン、自動車再製部品の工程管理システムに関する国際規格 PAS 3100を発行

2014年11月20日

BSIグループジャパン(東京都港区 代表取締役社長 竹尾直章、以下BSIジャパン)は、自動車再製部品の開発、製造及び販売を行う、株式会社アーネスト(埼玉県吉川市 代表取締役社長 永塚政義、以下アーネスト)の依頼を受け、PAS 3100:2014 「再製自動車部品 –工程管理システムのための仕様」(以下、PAS 3100)を発行しました。
これは、再製自動車部品に関する用語を明確に定義すると同時に、その品質を証明する方法についてまとめた国際的な仕様書です。

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自動車部品の再製造は、環境保護に寄与する実用的な手段として地球規模で急速に成長しています。適切な部品の再製は、廃棄物とCO2排出の削減を効果的に促進します。
現在、再製に関しては何も基準が無いため、再製方法は全くまちまちであり、中には再製作業は一切施されず、洗浄や再塗装のみといった処置がなされるだけで再製製品として市場に出されている物もあります。従って、市場における再製自動車部品の品質レベルは、現在非常に幅が広く、金額相当の価値のある再製部品とそうでない部品の見分けが難しいと言えます。このような状況が、再製品の市場の成長を妨げてきました。

PAS 3100は、自動車部品の再製における工程管理システムの要件を定義しています。

本仕様書の策定により、「再製自動車部品」の定義や使用済み自動車から取り外した部品及び修理交換した部品を純正品と同等の基準で再製するための証明可能な工程を明確することを目指しています。

PAS 3100は下記の内容を含みます:

  • 方法と関連する作業
  • 作業者の能力
  • 工具と装置
  • 材料と管理された消耗品
  • 再製工程管理
  • 品質管理
  • 従業員の健康と安全
  • 再製プロセスの環境への影響管理

尚、本PAS 3100の開発に当たり、APRA Europe (Automotive Parts Remanufacturers Association), Aviva UK, BVSF (British Vehicle Salvage Federation), CRR (Centre for Remanufacturing and Reuse), Jaguar Land Rover, Ford Motor, and Suzuki GB PLC. 等、日本及びイギリスをはじめ、ヨーロッパやアメリカの企業、団体などの有識者から協力を得ました。

BSIは、日本ならびに世界のお客様に対して、PASを策定して発行するサービスを提供しています。
昨今、自社に関係する業界あるいは技術分野の標準化を、自らリーダーシップを発揮して推進し、国際・国家規格を策定していきたいという機運が高まっており、また、製品・技術・サービスを適正に評価したいがそのための基準や規格が存在しないという課題も多く見られます。
このような情勢を受け、BSIはPAS規格を民間企業から政府まで様々な組織から依頼を受けて開発しています。
日本国内でこのPAS規格策定サービスを行えるのはBSIジャパン唯一となります。

詳細は、下記BSIジャパンのホームページをご覧下さい。

https://www.bsigroup.com/ja-JP/our-services/PAS-standard/

<PAS 3100:2014の購入方法>

BSI SHOP(BSI英国サイト)から直接お求めいただけます。
https://shop.bsigroup.com/SearchResults/?q=PAS3100

尚、日本語版のPAS3100 は現在作成中であり、発行され次第別途お知らせ致します。

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株式会社アーネストについて 

株式会社アーネストは使用済み自動車から取り外した部品及び修理交換した部品を新品同様に復元させた再製部品の開発、製造、及び販売を行っています。環境保全の観点から、リサイクル(再利用)、リユース(再使用)、 リデュース(発生抑制)の3Rに加え、"Remanufacturing(再製造)" という4つ目の"R"をコンセプトにものづくりに取り組んでおり、現在は日本の他、ベトナム及び中国に拠点を構え「新品同様の再製自動車部品」をより多くのお客様に提供すべく幅広い展開を行っています。

URL: http://www.rap-honest.co.jp/index.html