ISO/IEC 20000は、組織が効果的かつ効率的に管理されたITサービスを実施するためのフレームワークです。
情報通信技術を利用した情報システムおよびその情報提供なくして、企業経営は成立しない時代となりました。
企業は、ビジネスニーズに応えるために、より高度の設備やサービスへの投資を継続しています。そして、今日のビジネス環境における競争優位性とコスト効率への関心が高まるなか、ITサービスおよびそのマネジメントの品質と費用対効果が、ビジネスの成功の鍵として認識されるようになりました。
サービスプロバイダーは、高いサービス品質の維持に積極的に取り組み、とりわけ利用可能な情報通信技術の多様化を進めています。さらに、品質の向上やコスト削減、より迅速な顧客対応を求められる状況にあります。 一方でサービスの実施プロセスおよびマネジメントプロセス(実施のための投資や運営管理、業績評価)は一貫して検討が行われない傾向にあります。
しかし、これらをひとつのフレームワークで検討すればより良い管理が可能になり、サービスの有効性を高め、ビジネスの改善機会を増やすことにつながります。 ISO/IEC 20000は、このようなことを可能にするフレームワークを提供しています。
ISO/IEC 20000はBSI が開発したBS 15000規格をベースに国際標準化された規格です。